Off Stage Style Archives オフステアーカイブ

KUNITO FAN!では渡辺邦斗氏の公式サイトで2022年末まで更新・公開されていた『Off Stage Style』を株式会社アオイコーポレーション様より許諾をいただいた上で公開しています。

『オフステアーカイブ』の文章・写真の著作権は株式会社アオイコーポレーション様および渡辺邦斗氏に帰属いたします。スクリーンショットの掲載を含む一切の無断転載をお断りします。

こんにちは。
3月に入ってから激しい雨や強い風など気候と気温の変化が激しく、三寒四温を感じますね。
コロナに気を付けながら体調管理にも気を付けたいところです。

さて今回のオスステは、僕が日頃よく聞いている曲を紹介します。

シンガーソングライター・中村佳穂(なかむらかほ)さんの「そのいのち」という曲です。

2年ほど前に音楽好きの友達から教えてもらい、中村佳穂さんを知りました。
その時にYouTubeで「そのいのち」のライブ映像を見せてもらったのですが、
アドリブセッションを思わせる楽器の演奏と、周りの空気を巻き込む歌声にエネルギーを感じ、とても惹かれました。

この曲を聴いていると、
「頑張ろう!」と前に進む力が自然と湧き上がってきて、
果てしない道でも力強く歩ける様な気持ちになります。

(アメリカで撮影した延々と続く道)

歌詞には日本語や他の言語にない言葉が沢山出てきますが、ご本人曰く、
「言葉の意味よりも音を優先しているのでそのまま聴いてほしい。」とのこと。
(インタビュー記事より)

歌詞を理解することよりも音を体に取り込むつもりで、
頑張りたい時に是非聴いてみてください!
ちなみに僕は、朝起きてから仕事に出かけるまでの間に聴くことが多いです。

中村佳穂さんの「そのいのち」は、
アルバム「AINOU」(2018年発売)の11曲目に収録されており、
9曲目の「アイアム主人公」は、2020年に良くCMで流れていたので知っている方もいらっしゃると思います。
その他、個性豊かな曲が沢山入っているので、アルバム全編を聴くのもオススメです!

それでは

邦斗


こんにちは。
2021年も1週間が過ぎましたが、
コロナ感染が急増し、皆さまのご健康を案じております。

再び緊急事態宣言が出されましたが、
いま一度、一人一人の感染予防対策の徹底が必要と同時に、
新型コロナウイルス感染症の怖さを再確認することも大事な気がします。

そこで今回は、感染症をテーマにした映画を1つ紹介します。

「コンテイジョン」(2011日本公開)

この映画は、2011年に公開された作品で、
出てくるウイルスも架空のものではありますが、
ウイルス発生の経緯や、人から人へ感染し拡大していく様子などが、
まるで新型コロナウイルス感染症を予期していたかのような、
いま実際に起きていることと非常に似た状況で描かれています。

何年か前にこの映画を観た時は他人事の様に感じましたが、
いま観たら、とてもフィクションには思えませんでした。

この映画を通して、何かを感じていただき、
大切な命を守るための感染予防対策に繋げていただければと思います。
是非観てください。

厳しい状況が続きますが、一緒に乗り越えていきましょう!

それでは

邦斗


こんにちは。
早いもので12月も1週間が経ち、寒さが際立って来ましたね。

さて今回は、久しぶりに猫の話です。
僕はここ3年ほど、野良猫の写真を撮る為に猫がいそうな東京の路地裏を散歩しています。
今年は、コロナで自粛していたのでほとんど写真がありませんが、
先日、近所に買い物に出かけた時、ある一匹の猫に遭遇しました。

全身がオフホワイトの毛でブルーの目を持ったその猫は、
逃げもせず、鳴くことも瞬きすることもなく、
ただじーっと正面に立つ僕を見つめてきました。
(首輪をしていたので飼い猫だと思います。)

微動だにせず見つめてくるので、思わず立ち止まって見つめ返したらその瞬間、
その猫と僕しかいない異空間に迷い込んでしまった様な不思議な感覚に陥りました。

何かを語りかけている様な表情だったので、伝えたいことがあったのかな…。

そして、この猫と見つめ合っていたら思い出した映画があるので、1つ紹介します。
NETFLIXで配信している長編アニメーション映画「泣きたい私は猫をかぶる」です。

この映画を見ていただくと、僕が陥った不思議な感覚を感じていただけるかもしれません。
興味ありましたら、是非観てください。
(涙なしでは観られないので、ハンカチ必須です。)

話は変わりますが、本日は「噂の写真展2020」の最終日です。
オンライン写真展も公開中ですが、ご覧いただけましたか?
オンラインではアンケートも行っておりますので、是非ご協力下さい。
後日、しっかり読ませていただきます。

それでは

邦斗


「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」を観てきました。

ジャン=ミシェル・バスキアは1980年代に活躍したアメリカの画家で、活動期間はわずか10年(享年27歳)と短いにも関わらず、文字と絵を組み合わせた作品スタイルを確立させたことで世界的に有名です。
その作品スタイルは、今でもファッションデザインやロゴデザイン等に大きな影響を与え続けているので雑誌などでよく見かけますが、この「バスキア展」で本物の作品を目の当たりにしてとても感動しました!

巨大なキャンパスにもかかわらず、枠を嫌うかの様なダイナミックなペイントや、鮮やかさと生々しさを感じられる色彩表現。
頭の中から溢れ出した様な幾つもの文字とフレーズなど。
全ての作品から何物にも囚われたくない気持ちと、何かに囚われているからこそ吐き出された気持ちが、強烈なパワーとなって目に飛び込んで来ました。
僕も表現者として自己表現を考える日々なので、これらのバスキアの表現からとても刺激を受けました。

是非皆さまにも、「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」を観て、繊細かつダイナミックでファッショナブルなパワーを感じていただきたいです。

そういえば、サブタイトルに「メイド・イン・ジャパン」とありますが、アメリカの画家なのに何故?と思いませんか?
答えは展示作品の中にありました!
是非皆さんの目で確かめてください。

それでは

邦斗


前回のオフステ(2019.02.12)に続き、
「自分の好きな映画10選」の残り5本を、映画タイトル五十音順で紹介します!

『インファナル・アフェア』(2002年)
ストーリーも画もとても格好良い!
中でも、マフィアに潜入する警察官と警察組織に潜入するマフィアの成りすましテクニックと絶妙な駆け引きが大好きです!
ハリウッドでもリメイクされていますし、アジア作品には欠かせない作品の一つだと思います。

『蒲田行進曲』(1982年)
僕が生まれる前の作品ですが、映画ってこんなにパワフルで自由なんだ!と教わった最初の作品です。
名ゼリフも多く、僕が好きなのは平田満さん演じるヤスが小指を立てながら「俺のコレがコレなんで。」と、
お腹に赤ちゃんがいることをジェスチャーで伝えるシーン。
今でも、このセリフとジェスチャーをジョークでやる人がいる!強い影響力を感じます。

『セブン』(1995年)
サスペンスなので、開始早々からなんだか嫌な予感がする、怖いけど次の展開が気になる映画です。
ラストシーンは絶望としか言いようがない展開が待っていますが、伏線全てを完璧に回収してくれる作品です。
何度見ても絶望を味わう映画ですが、とにかく構成が魅力的な傑作です。

『メメント』(2000年)
前回書いた「インターステラー」と同じ、クリストファー・ノーラン監督の作品です。
僕が次元や時空を使った作品にハマるキッカケになった作品です。
「メメント」は、なんと時間軸が逆再生される映画なのです!
それはもう複雑な映画で…、でも複雑だからこそ何度も見たくなる癖になる映画です。
この作品以降、同監督作品は常にチェックする様になりました。

『レオン』(1995年)
殺し屋、麻薬取締刑事、家族全員を殺された少女。
この3人の登場人物はとにかく勘が良く、何かを感じている仕草や表情、セリフが多いです。
登場人物のファッションにも注目で、今でも色褪せる事なく流行っている様に思います。
衰える事のない不思議な魅力を持った映画です。

これらが「自分の好きな映画10選」の残り5本です。
ジャンルはバラつきますが、やはり一本筋の通った主人公が出てくる映画が好きなんだと改めて気付きます。

また機会があったら他のジャンルでの好きなものも紹介していきます!
お楽しみに!

それでは

邦斗


最近の会話で「自分の好きな映画10選」は何か?という話題があがりました。

仕事柄、好きな映画は2〜3本パッと出てくるのですが、
10本ともなると、思い出し作業から始まり、好きなジャンルも多いので、あれもこれもとなり、なかなか絞り込めません。

そこで、「強いて言うならこれ!」という作品を10本、真剣に考えてみました。
好きなところや印象に残っているところを説明すると長くなるので、まずは好きな映画5本を映画タイトル五十音順でご紹介します!

『インターステラー』(2014年)
僕は時空や次元の話が元々好きで、好きな部分がカチっとハマった映画。
宇宙は解明されていない事が沢山ありますが、想像力を駆使して表現された魅了的な映画です。

『ゴッドファーザー Part Ⅱ』(1974年)
ゴッドファーザーは3部作で、中でもPart Ⅱは、ゴッドファーザーになった男の生い立ち(過去編)と、その息子が偉大な父の影を追う(現在編)が交差する構成で大好きです。
もちろん名優二人の演技も!僕のバイブル的な映画です。

『chef 三ツ星フードトラック始めました』(2014年)
最近の作品ですが、一度挫折した主人公が夢を取り戻すロードムービー。
元気が出ない時、この映画の音楽、美味しそうなご飯、主人公の生き様に勇気を貰えます!

『羊たちの沈黙』(1991年)
「ウルトラマンジード 」で伏井出ケイ役を演じるにあたり、
この映画に出てくるハンニバル・レクター博士の喋り方を研究しました。
寝る前も移動中も見続けた映画で、もともと好きな作品でしたが、役を研究したことで、より印象深い作品になりました。

『レミーのおいしいレストラン』(2007年)
ネズミが有名店のシェフになるなんて!遊び心ある設定に惹かれ鑑賞。
ねずみのレミーと見習いのリングイニの意思疎通の仕方もコミカルですし、料理が周りに認められていく中盤のストーリーにも心が躍ります。
気に入りすぎて英語の絵本まで買いました。
今やこの映画に出てくるラタトゥーユも僕の定番料理になりました!

次元、殺し、料理と、何の共通点も無い5本ですが、
一貫して、一本筋が通っている男が主人公の映画だと、オフステを書いていて気付きました。
僕の理想の男像に触れるのか?と思ってみたり、
自分でも意識してなかった好きな理由が明確になって面白い!
好きな映画の残り5本も近日中にご紹介します。

それでは

邦斗


「遅っ!」とツッコミが飛んで来る事を覚悟の上で書きますが、最近ようやく「君の名は。」を見ました!
確か、公開は2016年8月と記憶しています…。

なぜ、ここまで見るのが遅くなったのか…。

僕のアニメのイメージは、地上波で放送していた初期の「ドラゴンボール」や「スラムダンク」。
長寿番組の「サザエさん」や「ドラえもん」。
映画でいうと「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」。
どれも10代半ば頃までの記憶のものばかり。
中学校時代には「新世紀エヴァンゲリオン」の放送が開始され、
友達の間でかなり流行りましたが、放送時間が深夜。
当時、早朝練習がある部活動に入っていた為、一度も見られず話題に乗れずにいたのを今でも覚えています(笑)。
そんな事もあり、原作漫画は読みますがアニメからは遠ざかっていました。

とにかく、僕の中でアニメは10代の頃の記憶とイメージで止まっているのです(笑)。

そんな僕に、知人が「君の名は。」のDVDを貸してくれたのです。

「どれどれ..。」と視聴開始。

数分後。

「おいおい。」

「なんだこれは…。」

「めちゃくちゃ素敵じゃないか!」

感動とワクワク感に襲われ、終いには雷に打たれたような衝撃が走り大号泣(笑)。

見終わったあと、しばらくボーっと何も考えられず放心状態。
でもなんだかとても爽やかな気持ちに。
エンドロール中に「見てよかった~」と声に出してつぶやいてしまいました(笑)。

何がすごいって、リアルに描かれた世界観と計算され尽くしたストーリー!
都会の街並み、空、水、影の描き方が物凄くリアルで、10代の頃の記憶しかないので
アニメの進化にショックを受けました(笑)。
そして時間軸と記憶に焦点を当てた展開。
元々クリストファー・ノーラン監督の「メメント」や「インターステラー」が僕は大好きなので、
時間と記憶を主軸に進む「君の名は。」のストーリはドンピシャでした!

僕が持つアニメのイメージを大きく変えてくれた「君の名は。」、知人に感謝です。

そしてこれから新海誠監督の作品を遡って見てみようかと思います。

そう言えば「君の名は。」を見て思い出しましたが、4/23深夜に条件が合えば「こと座流星群」が観測できるそうです!
ぜひチェックしてみてください!

それでは

邦斗


先日、事務所の先輩、玉木宏さんが主演されている舞台「危険な関係 」を鑑賞してきました!
    
これは、フランスで生まれた恋愛心理小説を戯曲にした作品。
答えのない心の動きが、登場する男女の間に沢山詰め込まれていました。
    
感想を簡潔に言いますと、とても好き!どストライクの舞台!です。
    
どストライク!と思ったのは、「答えのない」をテーマにしていたこと。
単純に好きなんです、答えが出ない作品が(笑)。
そう言った作品は観終わった後、必ず持ち帰ってストーリーを復習したり、考察します。
もう一度言いますが、好きなんです、そう言う作品もその後の作業も(笑)。
それが、僕の性格です(笑)。
    
特にこの舞台は、登場人物が様々な心情で絡み合い、人を振り回し振り回され、「答えのない」心の動きが生み出されて行く過程を、丁寧かつトリッキーな台詞で表現していて最高に面白かったです!
「答えのない」心の動きが生まれた時、なんとも危険な香りがしてくる、人間の欲の怖さを感じさせる舞台でした。
    
そこに、玉木さんをはじめ、出演されている俳優のパワフルな演技と、ハイセンスな舞台装置や転換が加わり、観衆をその世界観に迷わせ、何が現実なのか分からなくする様な演出も素敵でした!
    
そしてもう1つ、
自分が追った登場人物によって、他の登場人物の印象が違って見えてくる作り方がされていました。
それだけ振り回し振り回される、濃い登場人物達が出てきます。
因みに僕が追ったのは、玉木さんが演じられたヴァルモン子爵。
偽りか?本心か..?この人物の心の動きの細部まで知りたい(笑)。
いつか玉木さんとゆっくり話ができる機会があったら、
じっくり聞いてみようと思います!
    
11月9日から大阪公演です。
「危険な関係」、是非観ていただきたいです!
    
それでは
    
    
邦斗