こんにちは。
最近は涼しい秋風が吹き、過ごしやすい日が続いていますね。
この快適な気候の内に、ずっと気になっていた本棚の整理をしました。
溜まっていたカメラ雑誌やファッション雑誌、
意外にも多かった料理特集の雑誌を思い切って断捨離。
すると本棚の奥の奥から、なんとも懐かしい装丁の本が出てきました。
それは刺繍作家だった祖母と母の作品集。

(作品集タイトル「糸つなぎ夢つむぎ」)
故郷を出る時に、祖母が持たせてくれた物です。
断捨離作業を一時中断してページをめくってみると、若かりし頃の僕を発見!

これは4歳の時に、地元の奉納祭で流鏑馬(やぶさめ)の儀式を務めた時の写真で、
この伝統衣装に母が刺繍を施し(仕立ては祖母)、30年以上経った今も、その奉納祭で使用されています。
この作品集には、他にも田舎の風景を切り取った刺繍作品などが載っていて、
いま改めて見みると、祖母と母の風景の切り取り方が、僕が撮る写真の風景とよく似ていてルーツを感じました。

(祖母の作品「残照」)

(母の作品「無心ーゆらめきを持って」)
断捨離をすると、こうやって手を止めて見返してしまう物がありますが、
そういう物は今の僕にとって、まだ必要なもの(僕の写真のルーツの発見)なので、
壊れていないか、破れていないかなど丁寧に確認をして、またしまっておくことにしています。
この作品集は、表紙を拭いて、今度はよく見える場所に飾っておこうと思います。
こうやって家を片付けながら自分の頭と心の整理もしていく、その作業が僕は好きです。
それでは
邦斗